【なんで?】艶消し塗料は汚れやすいと言われるの?
- matsutoryou

- 7月22日
- 読了時間: 3分

外壁塗装の打ち合わせで、
「艶消しっておしゃれだけど、汚れやすいって聞いたことがあります。」
という質問を受けることがあります。
確かに昔から「艶消しは汚れやすい」と言われてきました。
では、それは今でも本当なのでしょうか。
今回はメーカー担当者への確認も交えながら、その理由を調べてみました。
まずは結論から
昔の艶消し塗料は汚れやすい傾向がありました。
しかし現在は、塗膜自体に低汚染性を持たせる技術が進んだことで、艶消し塗料の性能も大きく向上しています。
そのため現在では、
「艶消し=汚れやすい」
と単純に言えるものではなくなっています。
なぜ昔は汚れやすいと言われていたの?
メーカーによると、艶消し塗料は艶を消すために「艶調整剤(艶消し剤)」を使用しています。
この艶調整剤によって塗膜表面に細かな凹凸ができ、光を乱反射させることで艶を抑えています。
一方で、その細かな凹凸にホコリや排気ガスなどの汚れが引っ掛かりやすくなるため、
「艶消しは汚れやすい」
と言われるようになりました。
艶有り塗料は比較的表面が滑らかなため、同じ条件では汚れが付着しにくいと考えられていました。
現在の艶消し塗料は何が変わったの?
メーカー担当者に確認したところ、
現在の艶消し塗料では、
樹脂の改良
艶消し剤の改良
塗膜設計の見直し
低汚染技術の採用
などによって、以前より汚れにくい製品が増えているとのことでした。
特に大きいのは、塗膜そのものに低汚染性を持たせる設計が進んだことです。
これにより、艶消しであっても汚れが付着しにくく、付いても雨で流れやすいといった性能が実現されています。
つまり、
昔は「艶を消すこと」が中心でしたが、
現在は
「塗膜性能を高めたうえで艶をコントロールする」
という設計へ進化していると言えます。
完全艶消しと3分艶では違いはあるの?
理論上は、完全艶消しの方が表面がわずかに粗くなるため、3分艶よりも汚れが付きやすいと考えられます。
ただしメーカー担当者からは、
建物の立地や交通量、周辺環境の影響の方が大きく、一概にどちらが汚れやすいとは言えないという回答でした。
実際には、
幹線道路沿い
工場地帯
海の近く
樹木が多い場所
など、建物が置かれている環境の方が、汚れ方へ与える影響は大きいようです。
松下塗料研究会の考察
「艶消しは汚れやすい。」
この言葉は、今でもよく耳にします。
しかし今回メーカーへ確認したところ、そのイメージは昔の塗料から来ている部分が大きいことが分かりました。
もちろん、理論上は艶有りより表面がやや粗くなるため、わずかな差はあるかもしれません。
ただ現在は、塗膜自体の低汚染性能が大きく向上しているため、その差は以前ほど単純ではなくなっています。
私たち材料店としても、
「艶があるか、ないか」
だけではなく、
その塗料がどのような塗膜性能を持っているのか。
そこまで確認して選ぶことが大切だと感じました。
まとめ
昔の艶消し塗料は、表面の細かな凹凸によって汚れが付きやすい傾向がありました。
しかし現在では、塗膜の低汚染性能が向上したことで、艶消し塗料の性能も大きく改善されています。
艶消しを検討されている方は、
「艶消しだから汚れやすい」
ではなく、
塗膜の性能や設計を含めて塗料を選ぶこと。
そこに注目してみると、より納得した塗料選びができるかもしれません。



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