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【失敗から学ぶ】塗料の相性ミスで発生した施工トラブルとその教訓

こんにちは、松下塗料店です。今回は少し恥ずかしいお話ですが、当店の材料選定ミスによって発生した塗装不具合の事例を正直にご紹介します。同じようなトラブルを防ぐためにも、私たちの失敗をあえて共有させていただきます。

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■ 施工内容と材料選定の経緯

現場は鉄部の手すり。「人が手を触れる部分なので、皮脂による軟化を防ぎたい」というご要望を受け、上塗りには**アクアマリンタックレス凛(大日本塗料)**を選定しました。

しかし、下塗りに使用したのはお客様が用意された別メーカー製の水性錆止め塗料。「水性同士であれば問題ないだろう」と安易に判断してしまいました。


■ 実際に起きた不具合

施工完了後、施工店様よりご連絡が。「上塗りが縮れてしまっている」とのことで、写真を確認すると明らかに不具合が出ていました。

すぐにメーカーへ問い合わせたところ、「アクアマリンタックレス凛は乾燥が非常に速く、同一メーカーの下塗り以外と組み合わせると不具合が出る可能性がある」とのこと。

つまり今回の原因は、私の“塗料の相性”に対する見通しの甘さにありました。


■ 対応と反省

施工店様には正直に事情を説明し、施主様にも謝罪。最終的には、当店が責任を持って一から手直し工事を行うことで納めていただきました。

勤続10年、塗料に関する知識には多少自信を持っていた部分もあり、今回の件は「慢心」が生んだ結果だったと痛感しています。


■ 今回の教訓

  • 塗料には相性(特にメーカー間の組み合わせ)がある

  • メーカー指定通りに使うのが基本

  • どうしても異なる製品を使う場合は、必ず事前にテスト施工を行うべき


■ 最後に

失敗を通じて学ぶことは多くあります。今回の経験を胸に、今後はより一層、塗料の特性・組み合わせへの理解を深め、慎重な提案・対応を心がけてまいります。

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